これが本当の大恋愛
「あっ・・・」

私は、授業中に消しゴムを落としてしまった。


拾いたいけど、前の席の机の下あたりまで転がっちゃって拾えない。


「本当お前ってドジだよな」

隣の席の永山賢也が笑いながら言った。


「うるさいなー」

私は、賢也を睨みつけた。


いつだってそうだった。

いつも私にちょっかい出しては、ゲラゲラ笑っていた。


だから気づかなかったのかもしれない。

彼の気持ちに・・・。
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