君に愛の唄を
「僕は蓮くんのマネージャーです!早く行きましょう」
は?
マネージャー!?
こんな時に冗談言わないでよ。
誰がそんなこと信じられるっていうのよ!
笑えないっつうの!!
「本当です!僕は蓮くんから心菜さんと紗英さんを中に入れるように言われてここに来たんです」
「じゃあ信じます。信じますけど、何で水沢蓮が私達を中に?私達は全くの一般市民ですよ?」
本当は全く信じてなかった。
嘘を暴いてやろうとかまをかけたんだ。
けど……
「そうですが、あなた達は蓮くんの大切なご友人ですし…
蓮くんは何よりあなた達にライブを見てほしいと思っていますから」
友人…?
ますます信じられない。
私の友達の中に水沢蓮なんていない。
全くの赤の他人。