【完】好きです片桐くん!!



「側にいてくれるだけで、いいから」と言って、片桐くんは顔を伏せた。

片桐くん―――…


「………私だって、片桐くんが側にいてくれればそれで…」

「家出て行く時に聞いた」

「も、もう一回言うの!!」

「別にいいよ」


片桐くんは呆れたように私を見て、ため息混じりにそう言った。

もう!別に良くないのにい!!


「むうう…」

「………ただ」



< 116 / 322 >

この作品をシェア

pagetop