【完】好きです片桐くん!!
「……じゃあ、僕は戻ります」
高遠くんはそう言って、私たちに背を向けて歩き出した。
「た、高遠くん!!」
諦めませんよって、どういう意味!?
「高遠く―――っ…」
「橘!!」
私が高遠くんを追いかけようとしたら、片桐くんはそんな私の腕をグッと掴んだ。
「片桐…くん?」
「……橘…」
“剣道部、辞めろ”
「………え?」
風が吹いてよく聞こえなかったが、言葉自体は聞こえた。
聞こえてしまった。
「な、なん…で?」
「マネージャーならミサキ一人でいいだろ。だから…」
「私のこと…好きじゃないから?」