【完】好きです片桐くん!!



「……じゃあ、僕は戻ります」


高遠くんはそう言って、私たちに背を向けて歩き出した。


「た、高遠くん!!」


諦めませんよって、どういう意味!?


「高遠く―――っ…」

「橘!!」


私が高遠くんを追いかけようとしたら、片桐くんはそんな私の腕をグッと掴んだ。


「片桐…くん?」

「……橘…」


“剣道部、辞めろ”


「………え?」


風が吹いてよく聞こえなかったが、言葉自体は聞こえた。

聞こえてしまった。


「な、なん…で?」

「マネージャーならミサキ一人でいいだろ。だから…」

「私のこと…好きじゃないから?」



< 246 / 322 >

この作品をシェア

pagetop