【完】好きです片桐くん!!



南条先輩は少し呆れ顔で、鼻歌なんかを歌いながら出て行こうとした。


「まったく、主将なら俺じゃなくて南条先輩がなればいいじゃないですか。腕も確かですし…」

「面倒くさいことは嫌いなの〜」


ちょっと片桐くんを小馬鹿にしたように言って、シャッとカーテンを閉めた。

小さい空間に、片桐くんと私の二人だけとなった。


「あの、片桐くん…」

「………」

「片桐くん…?」


いきなりだんまりになってしまった片桐くんの顔を、何とか覗こうとする。

そしたらいきなり、腕をグイッと引っ張られた。


「ひゃ―――っ!?」

「―――っ…」


わ、わわわわわ私…片桐くんから抱きしめられてるうううっ!?



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