【完】好きです片桐くん!!
「き、聞くだけでも良いので聞いてください!!」
「だから聞いてるだろ。さっさと言え」
片桐くんの口調が少し不機嫌になってきたから、私は急いで欲しい者を探す。
「あの、片ぎ―――」
「俺の名前出したら、一生プレゼントなんてやらないからな?」
「あ、あはははは。な、なな何言ってるの片桐くん!片桐くんの名前なんてこれっぽっちも出さないよー!!」
冷や汗をタラタラと流しながら、あははははと棒読みのごとく笑い声を出す。
ううう〜、片桐くんの名前出しちゃダメなんだあ…
「………あ、じゃあ指輪が欲しいな!!」
「…指輪?」
「うん!!指輪ならネックレスにも出来るし…あ、ピンキーリングでも良いよ??」