もう1人の彼氏
「うわぁ〜すげ〜!すげ〜!」
なんて何度も言いながらキョロキョロしているタカがおかしくて何度も笑った。


「ちょっと…(笑)本当に渋谷初めてなの?(笑)」


「あっ。わりぃ。
なんか興奮しちゃった。
一緒にいて恥ずかしかった?」


「ううん(笑)、面白かった。」


「俺、この服、変じゃない?
渋谷で浮いてない?
田舎者に見えない?」


「えー(笑)?大丈夫だよ(笑)。
ってゆーか、全然オシャレだし。」


「本当?絵里香に言ってもらえたら安心するわ〜。
あ、絵里香って呼んでもいい?」


「いいよ〜。じゃあ私は〜…タカちゃんって呼ぼっと!」


「タカちゃん!?こしょばゆいなぁ(笑)」


「こしょばゆいって何!?」


「え!言わへんの?なんていうんだろう…うーんと…ほら、くすぐられた時とかさぁ…」


「あ!くすぐったいってこと?」


「東京の人は、くすぐったいって言うねんなぁ。」


「あはは、おかしい(笑)」


「東京の人って、もっと冷たいと思っとったわ。
でも安心した。」


地元を離れるって、心細いんだろうな〜
支えてあげなきゃ〜なんて思っちゃった。
< 8 / 113 >

この作品をシェア

pagetop