愛する意味
『そんなに奥野くんが好きなのか?』


『…うん』


『一緒に住むのはダメだけど、付き合いは認めるよ』


『すごくうれしい、パパありがと』


舞は笑顔でママに抱きつきました。


『よかったね。ちゃんと門限や勉強はキチンとね』


『わかった!』



パパは舞の気持ちを考えて了承してくれたんだと思うと涙がとまりませんでした。


これからは涼太と楽しく付き合えると思うと幸せだなぁって思って、顔がにやけてしまいました。


この数日間パパと久しぶりにいっぱい話しました。


両親と話すことなんて普段ないけど、話し合いをするということ、大切なんだなって感じました。


『1つだけ約束してほしいことがある…暴走族だけは抜けてほしい』


これは譲れないと言われました。

舞も暴走族はバイクも乗るしケンカもあるだろうから危ないなって思ってた。


パパに言われる前から涼太に今後を聞いてみようと舞は思っていました。
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