私の彼氏君
        ~第1話~

私が千尋に告白したのは、私達が高3に上がる一週間前の放課後だった。



「……千尋が好き」

千尋は鈍感だから、ハッキリ言わないとダメだって知っていた
だから言いたい事いっぱいあったけど、「好き」って言うこの一言に、私の想いを全部込めて千尋に伝えたんだ……





「俺も好きだよ」

そう言ってくれた時、凄く嬉しかった
私の想いがやっと伝わったんだって


次の言葉を聞くまでは、本当にそう思ってたんだよ?



「っか今更でしょ?
お前とは気が合うし、一緒に居て楽しいから嫌いなはずないじゃん」


「アハハ……そうだよね今更だよね
なんかごめんね」


胸が痛くなった
悲しくなった
涙が出そうになった


でも笑うしかなかったんだ





【痛いのは何故?】

千尋は私の事を友達としか見ていない事に気付いてしまったから
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