トップモデルたちの恋

  「あたし元気君と…

   付き合う」

  そういった瞬間

  涙が零れ落ちた。

  

  ぎゅっ



  あたしを…

  包んでくれたのは

  あの大すきな彼の香り…

  じゃなくて…

  元気君の

  嗅ぎなれない香りだった…







  「うぅぅぅぅ」

  思い出しただけで

  涙腺が緩んだ。

  そしてあたしからは嗚咽が

  こぼれた。

  そして…

  我慢できずに

  周りの人のことなんて

  考えずに

  ただひたすら

  大声でバスルームで

  泣いた。

  




  「みなん大丈夫?」

  「うん。

   ひなは?」

  「大丈夫じゃない…」

  
  それを聞いた瞬間

  あたしたちは抱き合って

  また泣いた。








  
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