トップモデルたちの恋
「ねぇ、あたし
じゅんやのこと忘れなきゃ
いけないの?」
ひなに聞いた。
ひなにきいても答えが出ないなんて
わかっていても
誰かに頼りたくなる
「あたしも
けいのこと忘れなきゃ
いけないよ…」
あたしはこのときはじめて
モデルなんてしなきゃよかった
って思ってた。
「ねぇみなん…」
鼻声でひなが話しかけてきた
「何?」
「今日はありがとね。
いろいろと…。
あたしのために」
「あたしはひなと
居られなくなるのは
いやだから」
そうしてそれぞれ布団に
入った。
あたしは心の中で
さよならを告げた。
大すきなあなたに。