飴色蝶 *Ⅱ*
「さあ、行きましょう」
「すみれ・・・行かないで」
菫を、このまま失ってしまう
かもしれないと悲愴な面持ちを
浮かべる庵の瞳を見つめて
雪乃は、告げる。
「イオリさん、心配しないで
貴方から、スミレを奪ったり
しないから、スミレが落ち着
いたら、私から連絡します
それから今後の事をちゃんと
二人で話し合ってください
貴方が、スミレを裏切る
ような事をしていない
私もミキちゃんもそう思って
います、何か理由があって
貴方はあの女性と、この場所
に居た
本当は、スミレ本人だって
分かっているはず、だけど
あの状況を目撃したすぐ後で
貴方を信じる事はできない」
雪乃に肩を抱かれながら
菫は車へ乗り込む。
運転席の幹生は、庵に、菫の事
は任せておけと、表情で訴え
頷いてみせた後、車は走り出す
「すみれ・・・行かないで」
菫を、このまま失ってしまう
かもしれないと悲愴な面持ちを
浮かべる庵の瞳を見つめて
雪乃は、告げる。
「イオリさん、心配しないで
貴方から、スミレを奪ったり
しないから、スミレが落ち着
いたら、私から連絡します
それから今後の事をちゃんと
二人で話し合ってください
貴方が、スミレを裏切る
ような事をしていない
私もミキちゃんもそう思って
います、何か理由があって
貴方はあの女性と、この場所
に居た
本当は、スミレ本人だって
分かっているはず、だけど
あの状況を目撃したすぐ後で
貴方を信じる事はできない」
雪乃に肩を抱かれながら
菫は車へ乗り込む。
運転席の幹生は、庵に、菫の事
は任せておけと、表情で訴え
頷いてみせた後、車は走り出す