飴色蝶 *Ⅱ*
「ユキノ、それは少し
 言い過ぎだよ
 スミレが悩んで出した答え
 なら、私達には
 何も言う資格は無い
 
 私がスミレの立場でも
 きっと同じ事をしたと思うわ
 
 イオリ先輩の事を、スミレが
 死ぬ程に好きな事
 私達は知っている・・・
 どんな思いでその手を放した
 か、そうまでしてもスミレは
 彼を守りたかった
 ただ、それだけの事」

雪乃は、言い過ぎてしまった事
を反省する。

「二人とも、ありがとう
 私は、どんなに辛くても
 毎日を泣いて過ごしても
 彼に逢う事ができない事実を
 受け入れる」

それは、私が選んだ道

貴方が、その女性(ヒト)と

結ばれても

私は、後悔したりしない。

しない・・・?

< 21 / 410 >

この作品をシェア

pagetop