飴色蝶 *Ⅱ*
「すみれ・・・」

貴方を感じれば感じる程に辛く

悲しくて居た堪れない
気持ちになる。

鳴り響く、音は

二人を引き裂く。

深い深い闇の中

ベッドに一人、取り残された私

まるで、捨てられた人形のよう

・・・・・・

手を伸ばして

タオルケットを取り

裸の体を隠し、私は爪を噛む

そんな私に背を向けて

貴方は、誰かと話す。

貴方の背中で、ずっと

息を潜めていた黒龍が

今、静かに息を吹き返し、蠢く

そして、私を悲しく見つめた。
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