飴色蝶 *Ⅱ*
彼女の、この笑顔を
ずっと近くで見つめていたい。
煙を深く吐いた後、煙草を
灰皿に置きながら庵は言う。
「すみれ
一緒に暮らさないか?」
庵の思い掛けない一言に
菫は驚き、戸惑う。
「・・・うそ
本気じゃないでしょう?」
放心状態の菫、その頬に庵は
手を翳して真剣な表情で伝える
「本気だよ、この部屋は
出た方がいいな
どこか、二人で暮らせる
部屋を探そう」
「どうしたの?イオリ」
「どうもしないさ」
「私、ずっと、願ってた
貴方と、一緒に暮らせたら
どんなに幸せだろうって・・
だけど、幾ら願っても
貴方は絶対に『うん』とは
言ってくれないことも
分かっていた、それなのに
・・・・・・
今日のイオリ、変だよ
おかしいよ」
ずっと近くで見つめていたい。
煙を深く吐いた後、煙草を
灰皿に置きながら庵は言う。
「すみれ
一緒に暮らさないか?」
庵の思い掛けない一言に
菫は驚き、戸惑う。
「・・・うそ
本気じゃないでしょう?」
放心状態の菫、その頬に庵は
手を翳して真剣な表情で伝える
「本気だよ、この部屋は
出た方がいいな
どこか、二人で暮らせる
部屋を探そう」
「どうしたの?イオリ」
「どうもしないさ」
「私、ずっと、願ってた
貴方と、一緒に暮らせたら
どんなに幸せだろうって・・
だけど、幾ら願っても
貴方は絶対に『うん』とは
言ってくれないことも
分かっていた、それなのに
・・・・・・
今日のイオリ、変だよ
おかしいよ」