あめ
別れ
「ねぇ、そんな顔しないで…最後位笑顔を見せて?ねっ?これからは、自分の事はきちんと自分で決めるのよ。大丈夫、本当は強い子だって知っているから。周りの人を大切にしなさい。親切にされたら、それ以上に親切にしてあげなさい。でないと、自分にとっての大切な人を見失うかもしれないからね…。いつでも見守っているから、身体には十分に気をつけるのよ」と最後に告げて母が他界してしまった。
母が無くなり、俺は祖父母に引き取られた。父親は出張が多く自分の仕事に振り回したくないと、俺を地元に残してくれた。
始めて俺は身内の死に直面した。
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