~秘メゴト~
『恋愛感情』
『自分の気持ち』
『大切にしたいと思う』
確かに、姫乃は可愛いと思うし、これからは大切にしなければならないと思っている。
…俺が、妹以外に『可愛い』などという感情を抱いたのは、姫乃が初めてかも知れない。
中3のバレンタインの朝に会った姫乃は、淡い金色の朝陽を浴びて、透けるように儚く、しかし輝いて見えた。
その時、俺は何気ない振りをして通り過ぎはしたが、遠目からでも彼女はとても眩しくて、綺麗で、本当は暫く目が離せなかったんだ。
そんな姫乃が俺を呼び止めたとき、らしくもなく一瞬息が詰まった。
姿に似つかわしい綿あめのようにふわふわした甘ったるい声に、胸が弾んだのをよく憶えている。
卒業式の日も、その姫乃に声を掛けられたから、誰にも渡すつもりはなかったボタンを渡した。
でも、それはなかなか会うことの出来ない可愛い妹の影を、姫乃に重ねていたからだと思っていた。
…ほんとうは、俺の本心は違ったのだろうか?
妹を想う気持ちと、姫乃へのそれとは、今では確実に違う。
姫乃のことを考えると、胸が痛む。
それは、あの夜の罪悪感に対してであって、恋愛感情ではないはず。
俺が、暴走する自分を止められなかったあの夜の、罪悪感。
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『自分の気持ち』
『大切にしたいと思う』
確かに、姫乃は可愛いと思うし、これからは大切にしなければならないと思っている。
…俺が、妹以外に『可愛い』などという感情を抱いたのは、姫乃が初めてかも知れない。
中3のバレンタインの朝に会った姫乃は、淡い金色の朝陽を浴びて、透けるように儚く、しかし輝いて見えた。
その時、俺は何気ない振りをして通り過ぎはしたが、遠目からでも彼女はとても眩しくて、綺麗で、本当は暫く目が離せなかったんだ。
そんな姫乃が俺を呼び止めたとき、らしくもなく一瞬息が詰まった。
姿に似つかわしい綿あめのようにふわふわした甘ったるい声に、胸が弾んだのをよく憶えている。
卒業式の日も、その姫乃に声を掛けられたから、誰にも渡すつもりはなかったボタンを渡した。
でも、それはなかなか会うことの出来ない可愛い妹の影を、姫乃に重ねていたからだと思っていた。
…ほんとうは、俺の本心は違ったのだろうか?
妹を想う気持ちと、姫乃へのそれとは、今では確実に違う。
姫乃のことを考えると、胸が痛む。
それは、あの夜の罪悪感に対してであって、恋愛感情ではないはず。
俺が、暴走する自分を止められなかったあの夜の、罪悪感。
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