†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
  

「入れて下さい。」


「解ったわ。」


 伊織は、叶音の部屋に少年を案内してお茶をいれに下がった。


「叶音…許してくれ!」


 煌は、部屋に入るなり叶音の手を握り締めて謝った。


「…煌……」


「叶音…愛してる。」


 煌は、叶音の頬をつたう泪にキスをして抱きしめた。

 叶音は、抱きしめられた腕の中で声を上げて泣いた。


「(…叶音ちゃん……)」


 お茶を持って来た伊織は、ドア越しで涙ぐむ。


「叶音…どんな事があってもお前を放したりしない。」


 煌は、言ってもっともっときつく抱きしめた。



 『真実な愛』程……残酷。


  
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