†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
  

「戍…くん……ごめんね。留美も戍くんも…守れなくてごめんなさい。」


 叶音は、一晩中戍の傍で謝っていた。


「椿さん!ずっと居たんですか?」


 朝になり戍の父親がやって来た。


「どうか許して下さい。」


 叶音は、戍の父親に頭を下げた。


「あなたは、何も悪くありませんよ。身体に気をつけてください。」


 戍の父親は、言って叶音を病室まで送ってくれた。

 沙世は、夜に義母に連れられて帰って行った。
 叶音は、ケータイを手に取る。
 煌からの連絡は、入っていなかった。


「こんにちは、叶音。」


 叶音は、呼ばれて振り向いた。



 もう…歩けない。


  
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