†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
  

「椿っ、起きてたのか?」


 煌は、びっくりしていた。


「相模くんが連れて来てくれたの?」


「あぁ…。」


「ありがとう。」


 叶音は、にっこり笑って言った。


「大丈夫?」


「大丈夫。もう、教室に戻って。」


「…椿……“何が”あった?」


 煌は、叶音に聞いた。


「“何も”。」


 叶音は、静かに答えた。
 煌は、それ以上聞けなかった。


「じゃあ、俺教室戻るからゆっくり休めよ。」


「ありがとう。」


 煌は、保健室から出て行った。


  
< 31 / 265 >

この作品をシェア

pagetop