†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
  

 煌は、焦っていた。


「何処で見たんだ!」


「戍が叶音を抱き上げてたから怪我でもしたんじゃない?」


 留美は、適当な情報を煌に与える。


「留美、またな。」


「行ってらっしゃい。」


 走り去る煌を留美は、にこにこ笑って見送る。



 何もしないままだった
 何も知りたいと思わなかった
 ただこの愛が続けばいいと
  想っていただけ



「戍くん…寝てるの?」


 起きた叶音は、戍に声をかけた。しかし…戍は、起きなかった。


「今日は、ありがとう。」


  
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