とびきり甘い春休み



そのときめいた顔を佳奈は見逃さなかった


「はいは~い!一つ提案があります!」


「どした?トイレ?」


「バカ和矢!!あのね~、この先からは別れて行動しない?私と和矢、橋本と沙織で!!」


なっ??!!

なんですとー?!


「ちょ、佳奈!!」


慌てて止めに入る私を遮るように、和矢くんは「賛成ー!」なんて言った


「よっし!じゃ橋本は?」


「そうだな。お前らといるより原田とのほうが楽しそうだな」


そう言って橋本くんは私の方を見てくれた


きゃーー!!


目が合った…



「じゃ決まり!16時にまた出入り口に集合ね!!」


佳奈はご満悦の笑顔でチケットを買い、私達は遊園地へと入っていった







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