あたしと眼鏡
◆始まり◆
「おい、ここ間違ってるぞ」


「え?あ~ごめん」


あたしこと『橘真琴(たちばなまこと)』は現在学園生活を満喫中!!といいたいところなんだけど…


「こんな簡単な書類も作れないのか」


「だったらあたしじゃなくもっと優秀な人を書記にすればいいじゃない」


「言う暇あったら手を動かせ」


「チェッ…」


目の前にいる眼鏡『相澤優弥(あいざわゆうや)』こと生徒会長に勝手に生徒会の書記にさせられ、こき使われてるせいか全ぁ~く楽しめてないんだよね。


今日は学園祭の催し物についての書類作成をしろっていうからやってるのに「間違ってる」とか頭ごなしに言ってくるし。


ストレス溜まるつぅの!!


ノートパソコンを開き間違った箇所を訂正して書類を渡した。


「これでいいでしょ?じゃぁお疲れ様ぁ~」


こんな時はさっさと帰るに限る!!ってことでバイバ~イと手を振り相澤の前を通りすぎた。


ガシッ!!


「へっ?」


腕を思いつきつかまれた。


「生徒会長を置いて帰る気か?もうすぐ終わるから待っていろ」


なんでよ…と言い返したいけど口じゃ敵わないので渋々待つことに。


はぁ…ついてないι
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