容姿端麗6人組


「へぇー、意外だな…。」

「どうしてです?」

「だって、こんなに美人。学校の男達がほっとかないでしょ。」

「そんな事ないですよ。」

「告白されたりするでしょ?」

「まあ、それなりに…」

「もしかして、男嫌いとか?」

「別に、そういう訳じゃ。」

「そっかあ。」

「ただ……」

「ただ?」

「昔、裏切られた事が何度かあったので……。いろいろと遊ばれてたみたいで、だから少しだけ臆病になっちゃってるんです。」

「……。」

「反応しずらいですね。聞いてくれて、ありがとうございました。」

「ごめんね。嫌なこと、思い出させちゃって……」

「いえ。」


この頃つかさは、俺ら以外でもだんだん普通に話すようになってきた。

今まで誰にでも冷たく接していたつかさも、俺らと仲良くなってから変わった。


兄貴とも笑って話してる。

自分の昔の話までしてるし…。

はあ………。
兄貴の事も信頼した…のかな。
まさか、好きになってたりして。











< 115 / 447 >

この作品をシェア

pagetop