容姿端麗6人組
「へぇー、意外だな…。」
「どうしてです?」
「だって、こんなに美人。学校の男達がほっとかないでしょ。」
「そんな事ないですよ。」
「告白されたりするでしょ?」
「まあ、それなりに…」
「もしかして、男嫌いとか?」
「別に、そういう訳じゃ。」
「そっかあ。」
「ただ……」
「ただ?」
「昔、裏切られた事が何度かあったので……。いろいろと遊ばれてたみたいで、だから少しだけ臆病になっちゃってるんです。」
「……。」
「反応しずらいですね。聞いてくれて、ありがとうございました。」
「ごめんね。嫌なこと、思い出させちゃって……」
「いえ。」
この頃つかさは、俺ら以外でもだんだん普通に話すようになってきた。
今まで誰にでも冷たく接していたつかさも、俺らと仲良くなってから変わった。
兄貴とも笑って話してる。
自分の昔の話までしてるし…。
はあ………。
兄貴の事も信頼した…のかな。
まさか、好きになってたりして。