容姿端麗6人組
はあ…、重たい。
そう思っていた時、聞き慣れた声が聞こえてきた。
「おっはょー♪」
その声に皆が反応して…、
「おはっ☆」
「おはよー!」
と、笑顔で返してる。
あーいーつー!!
アタシにこんだけの事させといて…
ふざけんじゃないわよ。
そう。
聞き慣れた声とは……、
蓮の声。
教室のドアに手をついて、カッコつけてる。
そんな姿を見ていたら、どんどんムカついてきて……、
ダサくしてやろうって、気持ちが沸いてきた。
だから、、、、
ドンッ!!!
「うをっ……」
バタンっ!!
解説をしましょう。
今の状況……
私が、蓮の背中を力一杯蹴ったのだ。
まず蓮の後ろに立って、体を横に向けた。
そして右足を縮めて、そこから足を横にのばして蹴る。
蓮は、数メートル先に倒れた。
すると、クラスの中では…
「飛んだ、飛んだ。蓮くん飛んだ!」
「誰の仕業か、風の仕業か…」
何て言ってる人がいた。
それを聞いた蓮が、
「風で飛ぶか~!こんな所までっ!!」
と、倒れた体勢のまま言った。