容姿端麗6人組
「怜……。今朝は助けられなくて、ごめんね。俺、どうしたらいいか分からなくってさぁ…。でもやっぱり、つかさちゃんは凄いね!俺も………」
「勝手に人の名前、出さないでくれる?」
徹の言葉を遮って、睨みながら言った。
「つーちゃん、止めてよっ!ごめんね、徹くん。つーちゃん、毒舌だからさぁ。」
怜はどうしてコイツばっかり庇うのよ…。
「徹…来いよ……。」
智樹が徹の手を引っ張って、屋上から出ていった。
すると、すぐに大きな音が響いた。
――ガタガタガタガタッッ!!
残った5人は顔を見合わせ、急いで屋上のドアを開けた。
5人の目に映ったものは……
階段の下で、智樹が徹を殴っている姿だった。
「智っ、止めてよ!!」
怜が階段を降りようとしたのを、私は怜の腕を掴んで止めた。