貴様!何様?会長様!?



それから克也が俺のところへ来たのは、しばらくたってからのこと。



「なー零、お前また華奈ちゃんになんかした?」



寝ている俺に、克也は尋ねる。



「…何も」

「あの後生徒会室に来たんだけどさ、なーんか元気ないんだよな」



なんでその原因が俺になるんだよ。



「沢口だろ」



俺の言葉が以外だったのか、克也は俺の顔を見る。



「へーぇ。零、ヤキモチ?」

「は…?」



ヤキモチ?



ヤキモチって、どんなのだよ。



「俺は零とお似合いだと思う。零をここまでさせた、華奈ちゃんにはさ」



いまいち克也の言ってる事は分からない。



吉野が俺をどうさせたって言うんだよ。



自分じゃ全く分からない事も、俺を側で見ているヤツらには分かるんだろうか。



< 156 / 223 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop