貴様!何様?会長様!?
俺には不思議でたまらないんだよ。
「何も知らないのに知ろうともしないで、生徒会を悪く言うアナタ達の方がよっぽど、桜華の恥です!!」
どうやら俺は、とんでもない暴走猫を拾ってしまったらしい。
………。
不意に視界に入った、吉野の固く握り締められた拳が、プルプルと震えていた。
「まだ何か?」
俺は突っ立ったままの男達に尋ねる。
もう十分聞いてやったし、これ以上聞く義理もないだろ。
「…行くぞ」
「…あぁ」
男達はお互いに顔を見合わせ、俺達に背を向けて去って行った。
あーあ。
やっと片付いた。
軽くため息を漏らしながら吉野に目をやると、拳はまだ震えていた。
「おい、お前…」