*♥先生の彼女♥*【完】
「優姫ちゃん…?優姫ちゃん??聞こえてる?」
床に落としたケータイ電話の奥からはあたしを呼んでいる声が聞こえた。
あたしは、さっと電話を拾い上げると、すぐさま電話を切った。
今のは、きっと悪い夢なんだ…
そう、あたしはすごく悪い悪夢を見てるんだ…
先生が…そんなわけないもん。
ありえない、でしょ?
あたしは、自分の頬を両手で思いっきり引っ張った。
『痛い…』
頬に痛みが走った。
やっぱり…現実なんだ…
そう思うとさっきよりももっと大きな粒の涙が流れた。