*♥先生の彼女♥*【完】
どうしていいか分からない行く場のないこの気持ちを抱えながらも
あたしは泣きながら支度をしてすぐ家を出た。
できるだけ早歩きで病院まで急いだ。
先生の病院までは歩いて10分程の所にあり、車で送ってもらわなくても行ける場所ですぐ着いた。
病院に着くといつもの先生の病室を目指す。
心が焦り始める。
ドキドキドキ…
心臓の鼓動が早まる。
病室の前に立つと先程と比べ倍早く心臓が動くが分かる。
この鼓動が他の人にも聞こえてしまう位大きい音のように思えた。
あたしはドアノブに手をかける。
かすかに手が震えた。
このドアを開けたら…
もう元に戻れない。
真実を見る事になる…。
どんな光景であろうとあたしはそれを受け止めなければいけない…。
あたしは意を決してドアを開く。