*♥先生の彼女♥*【完】
バシッ―――
あたしは平手で頬を殴る。
そんなあたしを舞飛が止めにかかる。
『先生…何で…何で冷たいの?寒いの?ちょっと、離してよ!舞飛』
「やめろよ、兄ちゃんの顔にアザができたまま逝かせられないだろ?」
『何言ってんの?舞飛も一緒に起こしてよ!』
バシッ―――
今度はあたしの頬に飛んできたビンタ。
突然の事で何が何だかわからなくなる。
なに?何で今叩かれた?
「目を覚ませよ…優姫。兄ちゃんは死んだんだ…今は受け止めるの無理なのは分かる。俺もそうだ…でも受け入れなきゃ兄ちゃんが安心して逝けないだろ?俺たちを残して逝けないだろう?ちゃんと見送ってやろう」
舞飛の言葉であたしは我に返った。