俺様ご主人様



「こんなブスのどこがいいのよ!!」


楓さんが持っていた刃物を大きく振りかぶった


「やめて!!」


言葉より先に体が動いていた


「華南!!」


あたしは楓さんに突進していた


「いったぁ…「何してるんですか!!あなたは…おかしいんじゃないですか!?」



なぜか涙が出てきた


「…ッ!!あんたになんて…負けないから」


そう言い残して楓さんは倉庫から出て行った


それに続いて男達も出て行った



………



「…華南…」


「…しょぉ…ッ」


翔が起き上がって…


あたしを抱きしめた



「ごめんな…華南…」


「ッ…ばかッ!!何でやり返さないのよッ…ふぇ…」


翔の腕に力がはいる


…あったかい…


懐かしいこの感じ…


すごく暖かい


そっか…あたし…




翔が好きなんだ



今頃気づいた


…でも…もう遅いかな…



「…きだからだよ…」



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