\恋愛*不協和音/

その2つのメールは、
部活仲間の友達。
直接かかわってなんかいなくて。

部活で一緒な〝アイツ〟の友達で・・・
そのアイツと友からだった。

・・・わたくしが誰だか わかりますか?

なんてふざけたメールだろう・・・
私はすぐに削除しようとした。
・・・けれど、どうしてだろう。
すぐに消すことは出来なかった。

そんな事を考えているうちに、ミルクティーはとっくのとうに
冷めていた。

まあいいや、と思いながら家を出た。

おそろいのシャープペンシルを選ぶ。
・・・私はピンク、深愛ちゃんは水色。
正反対の色だけど、不思議と磁石のNとSのような私達。
一回も反発しあうことはなかった。
深愛ちゃんに相談したい。聞いてほしい。
あのメールの事を・・・

もうすぐ深愛ちゃんの誕生日・・・
でも、私の誕生日は深愛ちゃんの3日前。
小1の時、出席番号がとなりで、席が近かったから仲良くなったのかも。
そんなことを思い出しながらも、会計を済ませ、店を出る。

もうすぐ私、牧原優乃は16歳になる・・・。

だんだん大人になってゆく・・・

私と深愛ちゃんはクラスでの出席番号で最後の2人。
私が16歳になって20日で17歳を迎える仔も居る。

・・・このクラス、私・・・嫌いだなって思う。

私は・・・
嫌がらせの標的だから。
小学校の頃からそうだもん・・・。
心に負った深い深い傷。
癒してくれたのはいつも深愛ちゃん。

・・・ほんと、このクラス、嫌い・・・

大好きな金山先生、深愛ちゃんと話すのが私の癒し。
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