\恋愛*不協和音/



「登録ありがとう。それで、この前はほんとごめんな・・・
でも、俺も言うのつらかったんだ・・・進路相談会で、
生徒たちを見送る・・・とかいっときながら突然の移動で・・・
でも・・・校長先生達には言っておいた。せめて、
あの仔達の卒業を見送らせてくださいって。」

「え・・・じゃあ・・・」


「まだ分からないんだ。
言ったのは、この前牧原が空き教室を出て行った日だったから。あのあと、
高峰がこう言った。〝優乃がせめて私達を見送ってほしいって〟ってな。」


(深愛ちゃん・・・ありがと。)

「そっかあ・・・私こそ、ごめんなさい。」



「気にすんなよ。俺の大事な生徒だからな。」


生徒、という言葉が胸に響く・・・。

ズキ、と心が痛む。




やっぱり、私は恋愛対象外なんだね。

そうだよね・・・先生と生徒だもんね。



「・・・せんせ・・・」




「ん、どした?」



「・・・好き・・・」



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