軌跡
 次から次へと涙が溢れてきた。嗚咽を堪えもしないで、睦也は声を上げて泣いた。何に対して泣いているのかも分からなくなる程に、泣き続けた。悲しみが嵐のように降り注ぐ。それはスコールのように一時的なものではなく、ジャングルに訪れた雨季のように、何日も何日も降り注いだ。
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