忘れゆくあなたへ

時折、テレビを消してしまっては
付け方を忘れ
僕に付けてとせがんでくる

夕方になると
自分の部屋に入り
またずっとテレビを見ている

晩ご飯が出来るとまた
「これ私、食べていいの?」
と嬉しそうに聞いてくる

夜が更けてくると
思い出したように
洗濯機に入ったままの衣類を取り出し
0時近くまで
ずっと洗濯物を干している

ほとんど毎日が
こんな感じの繰り返しだ
< 24 / 28 >

この作品をシェア

pagetop