忘れたくない



「さっき先生...
毎朝自己紹介をするって言ったでしょう?
それには理由があるの...」









クラス中が静まり返って
鉛筆が
コロコロコロコロ
と転がる音が教室に響きわたった









「実は....
一昨日転入してきた、
雪沢癒ちゃんは....」







先生は意を決して口を開いた



「たった一日しか記憶がもたないの」








しーん.....



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