海の思い出
嘘と真実

あたしは優に告白された。


「優…。優。
あたし…。」

涙が止まらなかった。

ただ優の胸がすっごく
暖かくて…
いい香りがして…

「友里音?
俺と付き合ってください。」

返事は決まってた。



「よろこんで」




「じゃあ教室いく?」
優が問いかける。

「もう少し…
このままにして…」



今日は4月21日
あたしたちの記念日となる日。



あたしは優の彼女なんだ。

初めはチャラチャラしてて
不良っぽくて
遊んでばっか見たいで
すごく軽そうだと
思ってた。

だからわざと
冷たく喋ったりもした。

なのに君はめげずに
あたしに話しかけたね。

話すと面白くて
優しくてすっごく
人思いの素敵な人。

今気づいたんだ。
あのくしゅっと笑う
無邪気な笑顔。
あれは、あたしだけに
向けられていたんだ。

気がつけば優が
あたしを支えてくれてた。


そしてあたしの心は

あたしの心の中には
優しかなかった。


優を信じていいよね?
優を愛していいよね?


二宮友里音は
福田優が大好きです。

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