君を壊してしまう前に(短編)
次の日ーー。


僕は桜舞子に会いに彼女の教室に訪れていた。


女の子達は僕を見て、きゃあきゃあ騒ぎだす。


…うるせぇな。


「副会長さん!?」


イライラしている僕に桜舞子が現れた。

思わず頬が緩んだ。

「桜さん。今大丈夫?ちょっと理事長が呼んでたから、呼びに来たんだ」


もちろん"嘘"だけど。


「わざわざありがとうございますっ」

「いえいえ。じゃあ行こうか」

「はい!」


ご機嫌な僕は、桜舞子を羨ましがるような視線達に微笑むというサービスをして、彼女と歩き出した。


「キャー!!」


「なっなんか凄いですね」

後ろからの黄色い悲鳴に戸惑う彼女に僕は不敵に微笑んでみせる。


「僕、モテるから」

「…っか、かっこいいですもんねっ」

顔を赤くしてそういう彼女を純粋に可愛いと思った。

「ありがとう」

あ、ヤバい。





イジメたくなってきた。
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

食べちゃいたい。
mkaron/著

総文字数/7,048

ホラー・オカルト22ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ストーカー被害にあっていたあたしに届いた一通の手紙。 ――――――――――― 嗚呼。 食べちゃいたい程、 君が好き…ー。 ――――――――――― 「いただきまぁす」 「いやああああああ!」 危険な危険な カニバリズムラブはいかがですか?
母の手帳
mkaron/著

総文字数/7,565

ホラー・オカルト20ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
今日の奈津子 -3点 残り126点 優しいお母さんはーー ………もう、いない。 あなたのお母さんの笑顔… それは本物の笑顔ですか? 偽りの笑顔ではありませんか?
ひとりぼっち
mkaron/著

総文字数/12,146

ホラー・オカルト33ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
さあさま皆様! 今から始まりますのは復讐の鬼と化した主催者が行います楽しい楽しいショータイム! ルールは簡単! この5人を一つの部屋に閉じこめ、最後の一人になるまで殺しあいをしてもらいます。 しかし一日に殺していいのはひとりだけ! 自殺はルール違反と見なし、罰として全員に死んでもらうから気をつけてね? さあさあ楽しいショータイムの始まり始まり! ※グロいです。 苦手な方は閲覧をお止め下さい。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop