サクラノコエ
『遅くなっても大丈夫か? 7時ぐらいからだったら会えるけど』
俺はそう理紗に返事をした。
理紗と俺はデートをやり直すことにした。
「昨日は最後が散々だったから、もっと楽しい場所に行こうか!」
なんて話をしながら、俺たちは遊園地に場所を移す。
小さな子供のようにはしゃぐ理紗。その姿を嬉しそうに見守る俺。
理紗はメリーゴーランドに乗りながら、「恥ずかしい」と一緒に乗ることを拒否して柵越しに見ている俺の前を通るたびに、手綱から両手を離し大きく振ってくる。
「落ちそうだな」とヒヤヒヤしながらも、理紗が見えるたびに、そのかわいらしい姿に俺もニッコリ笑って小さく手を振る。