サクラノコエ
「ボク?」
「名前はないみたい。いつも名乗らないから。ボクさんは真衣と同じ年の男の子なんだけど、すごくしっかりしてるから、なんとなく「さん」付けで呼んでるの」
「男……」
「うん。そのボクさんが病院に電話したりしてくれたり、真衣が飲んだ薬を吐こうとしたりしてくれたお陰で、なんとか命は助かったみたい。
それで、このまま真衣が表に出れば、きっとまた自殺しようとするだろうからって、ボクさんが真衣を眠らせたの。真衣が死んでしまったら、当然のように私たちも死んでしまうから、それを防ぐために。
だけど、1年経っても真衣は眠ったままだし、いつまでもこのままいるわけにもいかないと思って……ボクさんに相談したら『まだ真衣を起こすべきではない』って言われて、病院に行くことも反対されたけど、どうしても真衣を救って欲しくて、私が勝手に病院に行ったの。
先生の話では、真衣はとても深いところにいて、今のところカウンセリングにも出てきていないらしいのに……多分、昨日コンビニの前にいたあの親子の声が、真衣を起こしたんだね」
「名前はないみたい。いつも名乗らないから。ボクさんは真衣と同じ年の男の子なんだけど、すごくしっかりしてるから、なんとなく「さん」付けで呼んでるの」
「男……」
「うん。そのボクさんが病院に電話したりしてくれたり、真衣が飲んだ薬を吐こうとしたりしてくれたお陰で、なんとか命は助かったみたい。
それで、このまま真衣が表に出れば、きっとまた自殺しようとするだろうからって、ボクさんが真衣を眠らせたの。真衣が死んでしまったら、当然のように私たちも死んでしまうから、それを防ぐために。
だけど、1年経っても真衣は眠ったままだし、いつまでもこのままいるわけにもいかないと思って……ボクさんに相談したら『まだ真衣を起こすべきではない』って言われて、病院に行くことも反対されたけど、どうしても真衣を救って欲しくて、私が勝手に病院に行ったの。
先生の話では、真衣はとても深いところにいて、今のところカウンセリングにも出てきていないらしいのに……多分、昨日コンビニの前にいたあの親子の声が、真衣を起こしたんだね」