金魚になった、私。
24歳
二年前に手に入れた君のアドレスと番号。
ドキドキしながら、アドレス帳を開いて眺めた。番号を表示して、発信ボタンを押すのに30分は躊躇ったかな。
違うか。もう、数日は躊躇ったまま…。
意を決して動かした親指で、すぐに電源ボタンを長押し。
「‥‥切ってしまった。」
一度目のコール音で怖くなった私は、所謂ワン切りをしてしまった後、携帯の電源まで落とした。
暗くなった携帯の液晶にうっすら映る自分の顔。
ドキドキしながら、アドレス帳を開いて眺めた。番号を表示して、発信ボタンを押すのに30分は躊躇ったかな。
違うか。もう、数日は躊躇ったまま…。
意を決して動かした親指で、すぐに電源ボタンを長押し。
「‥‥切ってしまった。」
一度目のコール音で怖くなった私は、所謂ワン切りをしてしまった後、携帯の電源まで落とした。
暗くなった携帯の液晶にうっすら映る自分の顔。