金魚になった、私。
出会い
もぅ、どのくらい昔なのかな。


ねぇ、覚えてる?

覚えてないんだろうね。



初めて言葉を交わした、あの夜のことを…貴方は


私は今でもはっきり覚えているんだ。




だって貴方の事、大嫌いだと思ったんだもん…。


とても腹が立って、

とても失礼な奴だって、

とても印象が悪かったんだ。



ねぇ…

やっぱり貴方は忘れてていいよ。


だってあの夜のあの感情は、私だけの特別にしたいの。



貴方を好きになる為の特別な感情…



嫌いだったからね、

大嫌いだったからね、

それ以上嫌いになる事はなくて…



後はどんどん好きになっていくだけだったよ。



貴方が与えた、この胸の痛みは…

いつまで続くの?
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