君との関係は旦那様!?【許婚新婚編】
部屋についても聖は降ろしてくれない。
「もう……聖、どうしたいの!?」
部屋まで来たことでバタバタしても無駄だと理解したあたしは静かに問いただした。
「証をつけるんだ」
「証?」
聖はそのまま寝室に入り、あたしをベッドに上に降ろした。
少し乱暴気味に降ろされたことで、体がベッドの上で跳ねる。
「明は可愛くて、強くて、優しさもあって……誰がお前を欲しがってもおかしくないから。
俺のだっていう証をちゃんとつける」
「聖……?」
照明のついていない部屋に外のネオンが窓からわずかに入ってきて、聖の表情を映し出す。
薄暗くてもわかる。
聖の熱を含んだ瞳。