君との関係は旦那様!?【許婚新婚編】
聖はあたしとボディガード二人の微妙な空気を察することもせず、そのまま出勤した。
でも家の中までボディガード……って大袈裟な気もする。
大丈夫じゃないの?ここセキュリティがすごいし。
多少忍び込むのが上手い人でもなかなか通れるセキュリティじゃないと思うんだけど。
「まぁ用心に越したことはないか……」
あんな危ない手紙をもらった後だし。
大袈裟なくらいの方が丁度いいのかもしれない。
あたしは二人を引き連れたままもう一度リビングに戻った。
掃除も洗濯もしたいし、出かけるのは午後からだし……一先ず二人に落ち着いてもらいたかった。
「えぇっと……じゃぁそこに、座ってて下さい」
あたしがソファの方を指差すと、二人は顔を横に振った。