君との関係は旦那様!?【許婚新婚編】
電話の向こうにいる聖の声を味わうように静かに聞いていると
「……聞いてるか?」
「え?」
……やばい。
聖の声と息遣いだけ聞いてて、内容は全く頭に入ってなかった!
「明は3分間の電話もまともに聞けないのか?それとも……俺の声に聞き惚れていたのか?」
「う……」
聞き惚れていた……って言われるとちょっと違うかもだけど、
思考が停止して、ポーッとしてたのはホント。
「ご、ごめん!もう一度言って」
「だから、これから生放送だから。ちゃんとテレビ見ろよってこと」
聖は念を押すように声を強めて言った。