君を想うと~triangle love~
「この状況でどーなっても文句なんて言えないよ??」




ニコッと妖艶に笑って。
桐谷慎は首筋に顔を埋める。






ヤバい…!!
このままだとヤラれちゃう!!!!!







力づくで桐谷慎を押しのけようとしても強い力に阻まれて、アイツはびくともしない。





ヤーバーイ~(涙)
ヤられてしまう~!!!!!
エロ魔神の餌食になることだけは絶対にイヤじゃ~!!!!!!!!!






心の中で叫びつつ。
必死の抵抗を見せて桐谷慎を押し退けようともがいてると。





「だけど…ダメだな。」





フワッと。
柔らかな笑顔を見せて桐谷慎は私の隣にゴロンと横になる。







ふぇっ!?





呆気に取られて。
訳がわからず隣にいる桐谷慎の顔を寝転んだまま見ると。





私を見つめる優しい視線に触れてしまった。







ドキン







不覚にも高鳴る私の心臓。








「力づくで奪いたいトコだけど体力がない。」


「はいっ!?」


「頭がガンガンする~。
目の前もグルグル回ってるし~。」



そう言って笑うと。
桐谷慎は私のホッペに手を当てて。




「こんなんじゃ高宮のコト天国に連れてってやれないから…Hはまた今度ね。」






そう笑って。
私の唇に触れるだけのキスをした。
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