君を想うと~triangle love~
改めて…
自分のイケてなさと最悪さと最低さに気づいて







「あ…あの…。せっかくですが………」









と丁重に断ろうとすると。








「バ~カ。昨日のことは気にするな。」

「えっ!?」

「そーいう時もあるだろ。」




フッと笑いながら、桐谷慎はゆっくりと体を起こす。






「逃れられない気持ちに振り回されてるのは、俺も同じだからな。」







―えっ…??






そう言って。
自重気味に笑う桐谷慎の言葉が気になって。

思わずポカンとしながら見つめていると。







「黙ってたら…フェアじゃないな。
とりあえずご飯食べよう。」






と、ソファーから立ち上がると。
私の手をギュッと握ってダイニングテーブルへと歩いていく。







桐谷…慎…。








桐谷慎の何気ない優しさにキュンとした私の心は。

連れられたダイニングテーブルの上を見て一気に冷める。







「な…、何コレ…」






テーブルの上に並んでいたのは生ハムサラダにサーモンのカルパッチョ。



牛モモ肉の赤ワイン煮にエビとベーコンとほうれん草のキッシュ。



ミネストローネにスズキのポワレ。







「あ~、やっぱりそう思う?ちょっとやりすぎちゃった♪」






ちょっとって………。

そういう量じゃないでしょ、コレ!!!!!!







しかもハッと気づいてオーブンを見ると…。

謎の丸い物体がこんがりと焼かれている。








「な、な、な、何あれっ!!!!!!」




驚いて指さすと





「あ~アレ?
自家製マルゲリータ。暇だったから生地から作っちゃった♪」






桐谷慎は誇らしそうに笑った。
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