君を想うと~triangle love~
私と部長を交互に見て、不思議そうな顔をするしゅーちゃん。




ま…マズイ。
いや、マズくはないんだけど何となく気まずい。





3人の中に何とな~く気まずい空気が流れる。





「…じゃ、俺は行くから。邪魔して悪かったな、藤堂。」






その空気を打ち破ったのは桐谷慎のカラッとした声だった。





「えっ??」

「部長??」






マジマジと2人で部長の顔を見ると。





「じゃ、またな。
高宮、連絡待ってる。」






ニッと天使の微笑みを残して。

桐谷慎は夜の渋谷の雑踏の中に消えていった。
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