天国からもう一度



少女は





そんな
大コケした僕を
面白がる様子もなく 僕を無表情でみつめていた。





とりあえず僕は
鼻水をふき
ゆっくり立ち上がり少女に話しかけた。






「お嬢ちゃん
ここどこなのか
わかるかな?

お兄ちゃん
気づいたらここに
いたんだよね。
迷ったみたいなんだ。」







少女は
僕が言葉を発してから30秒くらいあとだろうか






ゆっくり口を開いた















「あなたは人生の中でもう一度体験したい時期はある?」













!???







(・・・何をいってるんだ、この子)









「そりゃあるけど
とりあえずここはどこなのか教えてくれないかな?」









少女はニコリと笑い、



「体験したい時期は?」







(いやいや、どこなのかまず答えろよ。。 )



「そりゃ体験したい時期なんて沢山あるよ!
中学の夏とか、高校時代とかさ!
それがどうしたの?
それよりここどこなのか教えてくれないかな。
いくら大人の僕でも怒るよ!」




少女は
ニコニコしている。











そして少女は
またゆっくりと
口を開いた










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